Before (改善前)
同一の高さ寸法で、尚且つ形状が異なる2種類の部品があるとします。この2種類の部品を平行平面ホーニング盤で用いて研削加工する場合、通常、上図のように部品形状に合わせた2つの治具で固定してから研削を行ないます。つまり、2つの製品の形状が異なる場合には、2種類の冶具を用いて研削加工するということです。
このように加工すると、同一の高さ寸法・幾何公差指定がある場合でも、別々に研削加工を行うことになるので、2種類の部品の寸法はバラつき範囲が大きくなってしまいます。
V
After (改善後)
同一の高さ寸法、且つ形状が異なる2種類の部品を2つ1組で使用するような用途の場合、上図のように、1つの治具を用いて平行平面ホーニング加工をすれば、寸法精度のバラつき範囲は限りなく小さくすることができます。1セット分で研削加工ができるため、2つ1組で使用する、あるいは組み付けて完成させるような部品では非常に有効です。
平行平面ホーニング盤を活用し、合わせ使いの部品の寸法精度のバラつきを高いレベルで管理することができ、製品の品質向上につながります。