研削の工夫でVAが図れる理由
研削加工におけるVA提案を行う上で重要な要素として、その製品のロット数を考慮することが一つポイントとなります。まず、研削加工を必要とする精度(ミクロン台の公差指定)のある製品は、機械部品が多くある程度まとまった数千個/月で必要となる製品が非常に多いとされています。その為、一つひとつ製品の加工を行うと、それだけでコストアップ要因となってしまいます。つまり、研削加工におけるVA提案を行う場合には、まとまった量を加工する方法を検討することがポイントとなります。
もう一つのポイントとして研削加工を必要とする製品ではある特定の面だけ加工を行うという場合は珍しく薄板形状であれば両面加工を行う円筒形状であれば内外径どちらにも指定があるなど、測定において互いに基準となることから複数の面に対して加工を行うことが一般的であると言えます。
その為、研削加工におけるVA提案のポイントとしては、”量産品をまとめて自動加工”と”多工程に渡る研削加工の工数を削減”することがポイントとなり、これらを考慮することでコストダウンの提案が可能となります。