平面・平行ホーニング加工機について
「量産精密研削加工.com」の研削加工を支える高付加価値設備の1つとして平面・平行ホーニング加工機があります。ホーニング加工機は、国内でも保有する企業が少なく、希少性の高い加工機であると言えます。
加工を行う上での加工機の特徴として、2枚の円形砥石によりワークの上下両面を押さえ、同時に加工する形式となります。また、キャリア方式を採用することで磁性体・非磁性体にかかわらず加工が可能となっており、キャリアを変更することで様々な形状の製品に対する両面同時研削加工が可能となります。
平面・平行ホーニング加工機の特徴
< 平面・平行ホーニング加工機の特徴① >
特徴① | 2枚の円形砥石による両面同時研削、片面の加工にも対応 |
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特徴② | キャリア方式を活かした、マグネットテーブル・締付治具不要の研削加工 |
特徴③ | [ ホーニング運動 ]と[ 遊星運動 ]による1μm以内の超高精度平面度、平行度、面粗度に対応 |
平面・平行ホーニング加工機の特徴②
国内でも希少な平面・平行ホーニング加工機は、上下砥石に回転と往復の複合運動であるホーニング運動をさせることで研削加工を行います。加工中は砥石とワークがホーニング運動により互いに干渉することで、砥石面とワーク加工面は常に高精度な平面が得られます。また、ワークの保持には遊星キャリア方式を採用しており、加工物を保持したキャリアギヤは砥石上面を自転、公転しながら、ワークを砥石の隅々まで運びます。これにより、常に優れた砥石面がワークに接触していることになり、1μm以内の超高精度領域と言われる平面度、平行度、面粗度の要求にお応えすることが可能となっています。
平行平面ホーニング加工による超高精度加工とは
平行平面ホーニング加工では、量産品でも1μm以内の精度で品質管理ができるため、円筒形状部品で端面の高精度が求められる場合などで高い生産性を誇ります。
また、平面度1μm以下の高精度のみならず、複数の部品を同時加工することが可能です。例えば、2つを組わせて使用する円筒形状部品の端面を平行平面ホーニング盤で同時加工することにより、端面寸法の差を限りなくゼロにすることができます。組み合わせる複数部品の端面の平行度・平面度を高精度に管理する際、特に有効な加工方法です。